テレビ離れの話
◼︎ 今回のテーマ:テレビ離れ論
◯ テレビ離れは本当に起きてる?
若者のテレビ離れが叫ばれて久しい今日。
すでに若者だけでなくその上の世代も、テレビ視聴時間は減少傾向。
NHK放送文化研究所の2015年の調査サマリーでは、以下の点が挙げられています。
1. テレビの視聴時間が高年層まで減少
2. 広がるビデオ・インターネットの利用
ビデオって…というのはさておき、徐々にテレビのシェアがインターネットに食われてきています。
◯ テレビは負けてしまうのか?
それでは、テレビはいつかインターネットに逆転されてしまうのか?
私は、そう思いません。
インターネットのストリーミング配信は増えてきました。
テレビよりも過激な番組が人気です。
YouTubeも活況です。
スマートフォンで、移動中も気軽に視聴できます。
見逃す心配がありません。
ですがインターネット番組は、現状、以下の点でテレビに勝てません。
それは、「家族みんなで観られる」こと。
◯ 家族団欒とPC
インターネット番組を家族みんなでPCで観る人は少ないはずです。理由は2つ。
1.PCの画面はテレビより近い
→大概のPCは、ユーザーからせいぜい40センチくらいの距離にあります。近すぎてみんなで観るのはちょっと厳しいのでは。
2.PCやインターネットには情報量が多すぎる
→見られたくないあんなものまで入ったPCで、家族の団欒は正直キツいです。インターネットにも低クオリティあるいは下品な情報が溢れています。
以上、物理的要因と心理的要因から、一家団欒にPCでネット番組視聴は進まないはずです。
◯ 結論
テレビは今後も一定のシェアを保ち続けます。少なくとも上記の物理的要因と心理的要因が解消されない限り、テレビは永遠にお茶の間に座しているはずです。たぶん。
◼︎ 余談
一家団欒、というが、そもそも家族制度自体が崩壊しているのでは?という話もありそうです。しかし、大家族は崩壊しても、核家族まで崩壊することはないでしょう。人は家族なしでは生きていけません。そして家族が安心して手っ取り早くコミュニケーションをとるには、上記の理由から、テレビがベストなのです。
以上、楽しかったです!